2種類の色気
唐突ですが、色気ってなんだろうっておもったことありませんか。
色気、ね…。
わたしにはそんなものは皆無です。
今まで一度も…生まれてこの方一度も言われたことありません。色気あるねえって。
色気よりも、わたしは———食い気です。
肥満です。どうしようもないほど太りました。
もうどうすればいいのか…。
ああ、いやいや、今はそのことじゃないです。色気の話でしたね。
ネットや掲示板なんかでたまに話題になったりもしますよね。そういう話。
色気とは出すものではなく、にじみ出てくるものだとか。
姿かたちで表せるものではなく、秘めた過去をまとわせるオーラだとか。
よくわかるようなわからないような。
峰不二子みたいな方だったら、
「わあ———なんだかすごいセクシー」
という色気がはっきりわかる。
ボンキュッボンという理想的な体型に、男を虜にするテクニックというか。
そういうのではなく、ふわんと漂う色気があるひといますよね。
中学時代の友達で、20歳のときの同窓会で久しぶりに会ったのですが、
「なんだろう———アンニュイな色気が…」
とぞわぞわ?した覚えがあります。
中学生のときは、わたしとそんなに変わらないような…わりと地味なグループにいたんですが、20歳でどうしてそうなった⁉
びっくりして声かけられませんでした。
いや、服装もべつに胸元開いたり、肌を露出していたわけでもないんです。
15~20までの間になにがあった?
そんな5年の間にこんなに変わるほど、なにか特殊なことでもあったのだろうか。
聞きたいような、でもなんだか気恥ずかしいような…。
結局、聞けませんでした。同い年なのに自分が成長していないようにおもえて。
色気ってなんだろう。
やっぱり辛いこと経験したこととか、なにかを失ったことがあるとか…。
そういうことなんでしょうか。
不思議ですよね、そういう色気を醸し出せるひとって。