妄想ものコト

アラサー&メンヘラのコウコがおもったこと

最近のイラストはすごい

 

最近漫画を読むことが多く、そのどれもが美しい絵柄で感嘆する。なんでこんなにかっこいい男が描けるのか。こんなにかわいい女の子がどうして色っぽくも描けるのか。不思議で不思議でたまらない。何度鉛筆を滑らせればこんなに良く描けるのだろう。最後にわたしが描いた絵は、一か月くらい前だ。

その出来栄えは……あまり。

特に、男の胸板、腕の筋肉質さ、首筋の男らしさ、全体のバランス。それのどれをとっても、彫刻刀で掘ったような多少のごつごつさがたまらん。TL漫画やBL漫画に登場するような男性がいい。あんまり吐露しすぎてもみんなが引いてしまうのでこれ以上は言うまいが、いいなあ、いいなあ、その程度にしとかなければ。

わたしが好みなのはマッチョすぎず、なよなよすぎず。細マッチョがいいですね、ずばり。

それを公言するのは憚られるので、いま言います。細マッチョがいいです。

 

昔はよくやったのだが、雑誌を買ってきて、その描きたいイラストの上に薄紙を敷いて、うっすらと浮かぶ線を頼りにイラストを真似るという手法。簡単にできて、自分で上手く描けたという達成感も得られ、非常に満足したが、さてどうやってモノにしていくかということで大いに悩んだ。

何度も何度も挑戦し、ああ失敗したと言ってはまた挑戦していく。消しゴムが減っていったのがなつかしい。

今は時が経ち、それすらの余力も残っていないが、いまだにイラストが上手いひとがうらやましい。

最近はさらに進んで、パソコンによる絵描きなるものや色付けもさまざまな手法もあるらしい。機械音痴のわたしにはまったくもってついていけない世界。

余談だが、こういうとき、時代の流れに逆行しているという雰囲気を、身をもって知ってしまう。現金主義のわたしは取り残されるのか。キャッシュレスの時代に逆らっているのか———などなど、そうはいってもどうしようもなく、取り残されたら置いてかれるだけなのでまあいいが、そのイラストをじっくりと何度も何度も見ては眺めて、ぽーっと呆けてしまうのはもはや癖なのだろうか。性癖なのだろうか。頬が緩みっぱなしなのも性癖なのだろう。そうおもうことにする。

 と、ここで、本題に戻って……、

イラストでも、ネットの世界にはごろごろ転がっている。

「イラスト かっこいい」などで検索するとわんさか、大量の画像が出てくる。それらを眺め、気に入れば保存してしまう。

かっこいいなあ。ああ、この手の描き方はどう描いているんだろう。ほうほう、こうやって描けばいいのね。たぶんこっちから描いたら描きやすいかも。なんて、自分の都合のいいように解釈しては、研究?して、描けそうだなとおもったときは実際に紙とペンを用意して描いてみたりする。真似するのは割と得意なので、案外すらすらと描ける。だが根気が続かない。色なんかもっと苦手だ。イラストや絵画などは小中学生のときはさんざん描かされたが、色付けだけは苦手だった。鉛筆で書く、モノクロが得意だった(鉛筆で描く陰は得意)。色合いというか、グラデーションとか色彩感覚がよくわからなかった。

とまあ、わたしの苦手意識を並べたが回復の兆しは見えないので、イラストのかっこよさにまた戻ろう。

 

イラストの上手い人はどうやってそのセンスを磨いているのだろう。

わたしと同じように薄紙でなぞって真似て……というのが定石だろう。最初は真似る。何事に関してもそれが手っ取り早いことは確かだ。そして十分に真似たら、自分の持ち味を生かしたり、アレンジを加えたりして、自分風に確立していく。たぶん、ほとんどの人がその流れであろう。

それを生かし切っている人たちがイラストレーターと呼ばれている人たちなのだろうな。

イラストといっても、風景とか主に描いているひと。ロゴだったりゆるキャラっぽいタッチの人だっている。そのひとたちが仕事として成り立つのはそうとう大変だったんだろう。

しかし、そのイラストの世界にわたしは飛び込んでみたいとおもうことはある。

イラストの世界、というと正直ちがうが、イラストのVRの世界、とでもいおうか。

ゴーグルのようなものを目につけ、自分が仮想世界にいるような体験。みんなそのような世界が体験できるのは知っているとおもう。それが漫画の(イラストの)世界に入り込みたいのだ。危ないやつとおもってもいい。

最近でいう、異世界転生ものというやつを疑似体験してみたい。

漫画の世界はどのような感覚なのだろう。昔、パソコンでBLのゲームをやったことあるが、そういうのでいい。そういうのがいい。それがもっと身近に、より立体的に、視覚的に興奮して、声も直接イヤホンから……。

それができたらすごい世界なのではないか。うはうはなのではないか。

全国の女子、あるいは男子は狂喜乱舞ではないか。漫画、ゲーム、それぞれの体験をできる。ドキドキハラハラ、危ないものも、スリルも満点。VR業界は黒字最高潮。

だがその点、危険なのも確か。

現実との見境、臨死体験、トラウマ、喪失感、現実に戻ってこれなくなる……などなど、問題点がいっぱいだ。脳で全部を背負ってしまうのは、自分一人の人生ではないからだ。ゲームの主人公の人生、漫画の主人公の人生、そして本来の自分の人生、それらをすべて負うことになる。脳がパンクするであろう。

いま、そのようなゲームや漫画のVRがあったら、一度や二度はしてみたいとおもうが、あまりにも負担が多すぎたら断念せざるを得ないだろう。(のめりこみすぎなければいいのだろうが)。

そのような未来があったら、わたしの時代の取り残しは解消されるのだろうか。取り残されようが構わない、そんな信念を持ち続けているのだろうか。

うん、そうだ。イラストはイラストのままで、ゲームはゲーム、漫画は漫画で楽しんでおこう。そうしとこう。

イラストのかっこいい男がいたらなあ、とはおもうものの、理想は理想のままのほうが楽しいのかもしれない。胸板や腹筋は、イラストのほうがいつでも見れる。いつでも脱いでもら……(すみません。妄想が止まらない)

なにより、現実の自分の人生で手一杯です。大変です。

 

 

※妄想女のひとり言として本文をお楽しみください。

 (ネットだから言えることです)