妄想ものコト

アラサー&メンヘラのコウコがおもったこと

先生

先生というのはいろいろある。

美術の先生、体育の先生、数学の先生、はたまた茶道の先生、ピアノの先生……。

いいかえればなんの先生でもなりえる。

わたしは———なんだろう。

なにかに特筆すべきものや特技もなし、趣味も…ゲーム、読書、動画、あとは…なんだろう。

そんな程度。

なにかの先生にはわたしはなれないのか…。

ううーん。

なってみたい。なにかの先生になってみたい。先生って呼ばれてみたい。

だが考えても考えてもなにも出てこない。

寝転んでみても小説を読んでもヒントのヒの字も出てこない。先生というにはまだ、わたしには早いのか。

そうだ、そうなれば———。あるひとつの考えが浮かぶ。

弟子を雇えばいいではないか。

弟子。それは先生がいればいいというもの(?)。

むりやりに考え出した結果がこれだ。

よし、今日から弟子を雇おう。

弟子になりたいひと!

そう声高に言っては見たものの、だれも聞いていない。

私には人望がなかったのか……。

仕方なしに、遠慮がちに見ていたワンコに話しかける。

「わたしの弟子になってくれるかい?」

———なにを言ってるんだこいつ。

不思議な顔してにらめっこする。

ああ、わたしは犬にも…犬望(?)にも恵まれていない。

いじいじいじけていたが、土下座してなんとかワンコには弟子になってもらった。

じゃあ授業をはじめよう!

「まずは習いたいことを言ってみてください」

「……」

「じゃあ、いまなにを考えているか教えてください」

「……」

「あの———」

「……」

 

 

 

……そろそろお開きにしてみましょう。

これじゃあいつまで経っても埒が明かない気がするようで。

ああ、そうそう。

バレンタインに生チョコを作りました。かなり生クリーム多めでしたが、意外とおいしかった。また作りたいかも。簡単だったし。

さすがに弟子(ワンコ)にはあげられなかったけど。ごめんね。