妄想ものコト

アラサー&メンヘラのコウコがおもったこと

タワシとハリネズミ

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タワシってなにかに似ていませんか。

そう、ハリネズミです。

ハリネズミのあのちくちくとした体躯。

ちんまりとした小動物なのに、恐ろしそうな棘。

可愛らしい顔に似合わず自己防衛は万全。

触ると攻撃してくるタイプなのはたしか。

ハリネズミも痛いし、タワシも痛い。

どちらもわたしを拒否してきそうな勢いです。

そんな両者に接近するものはいるのか。

ハリネズミのジレンマというものがあるでしょう。あ、ハリネズミじゃなくてヤマアラシのジレンマか。(ハリネズミのジレンマというのは「新世紀エヴァンゲリオン」で出てきます)

どちらにしてもちくちくとした棘をもっています。

近づけば近づくほど棘が刺さる。痛い。

近寄りすぎず、離れすぎずな関係。深入りはできない。

それと同様、タワシ対タワシも深入りはできない。硬いヤシの繊維が痛すぎる。(世間一般のタワシはヤシの繊維でできているそうです)。

そのタワシ同士は仲良くできないのでしょうか。

ぐっと近づけてみても一定の距離を保ったまま。

それならばヤシの繊維を滑らかにしてみよう。

使い古したタワシは一本、二本、三本と繊維が抜けていく。

そして癖がつき、ぺたっとヘタってくる。そう、まるで前髪がぱかっと割れた寝ぐせみたいになる。

そのタワシと新品のタワシを並べてみる。

距離が縮まった。ほんの数ミリ程度。

おお。関係が深まったかな。

という感動とともに、すこし寂しい気もしてくる。

なにしろ片方くたびれていて、もう疲れ切っている。ヨボヨボ。とげとげしさがなくなり、もうタワシとしての機能はほぼ皆無に等しい。

そして片方は棘の機能が半端じゃない。

その様子を見ていたら、なんだかまるで世代交代の瞬間をみているよう。

見ているのも物悲しいので使い古したタワシはゴミ箱へ。

新しいタワシひとつで充分です。大切につかいます。